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Panna's Diary


by pannago

突然思い出したベタニア・ホーム

寝床で宮部みゆきさんの本を読んでいたら「エリザベス・サンダース・ホーム」という名前が出てきた。それを見たとき、すっかりすっかり忘れていた子供の時の記憶が、すっと目の中に浮かんできた。中野のベタニア・ホーム

小学生の時、えらく上品で大人びた、それはそれは綺麗な上級生、あこがれのお姉さんがいた。たまに一緒に帰ると、なんか気恥ずかしくて、大人しくなってしまったものでした。あるとき何かで、数人で夜、彼女のご両親のお仕事を見に行くことに。8歳だか9歳だかのとき。親なしで夜出かけたのも初めてだったかも。

そこは乳児院でした。外はきーんと寒い冬。でも古い会堂風な家の中は湿った空気でぽかぽか。沢山の赤ちゃん達の泣き声。夜なのに家に帰れない赤ちゃん達、っていうことを知って驚愕した。ここに「住んで」るんだ、、、。親の代わりに面倒を見てくれる人たち。泣いている赤ちゃんを、なんだかんだと言いながら抱き上げてあやしてる。にこにこして。

がーんと頭を殴られたようなふらふらした気分で家路についた。ぼお、、、。

朝すぐWEBで調べてみた。こんなに立派な建物になってる。今は本業はご老人を預かるところのよう。地元にも深く根を下ろしているみたい。長く長く、地道に、そして着実に活動してきたんだなあ、、、。あのお姉さん、どうしているだろう。

すごくほっとした気分の、クリスマス・イブでした。
by pannaGO | 2004-12-26 05:36